英雄の剣

英雄の剣（えいゆうのけん、えいゆうのつるぎ）とは、ノヴァールの稀代の英雄トーリー・ローグラントが使用したとされる伝説の剣である。・・・が、トーリー・ローグラントは「名剣士は剣を選ばず」を地で行く人物であったため、固定の剣は持たなかった。そのため、彼が使用したとされる「英雄の剣」は世界各地に多数存在している。

概要

稀代の英雄であり、また史上屈指の魔法騎士であったトーリー・ローグラントは、その強大な魔力と天才的な武勇によって多くの強敵と困難を打ち負かした。ノヴァールの英雄、特に古代から十二国時代にかけて多くの英雄が自らの愛用する武器を持っていたが・・・、彼はその天才によって自身固有の武器を持つことはなかった。

天才であった彼は、名剣であろうがナマクラであろうが、短剣であろうが大剣であろうが、関係なくその実力を発揮した。そのため、ノヴァール各地において、彼の使用したとされる「英雄の剣」が存在することとなった。

各地の「英雄の剣」は、とにかく種類を問わず、中には剣ですらない槍や斧も含まれている。 このような経緯から、一種の観光商品化もされており、真偽不明なものも極めて多く存在している。

これらの「英雄の剣」には、独自の（真偽不明の）トーリー・ローグラントとの邂逅のエピソードが添えられているのが通例であるが、中には明らかに突飛な（ウケ狙い）のようなものもあり、これらは「英雄の剣」大喜利と呼ばれ愛されている。