精霊石文明
精霊石文明とは、トルポスの主要な文化圏のひとつである。
概要
魔石とも称される。「トルポスの歴史とは精霊石文明の歴史である」といわれることもある世界でも特に主要な文明圏である。今日でも世界の約七割がこの文明圏に属するとされている。精霊石とは魔力のこもった石のことで、これを使うことでだれでも魔法を使うことができる。使うことに労苦が少なく、使い方も多岐に渡りその用途は極めて広く、強力な魔法からバラエティに富んだものまで使うことができ、その汎用性の高さから古代より世界中で広まった。上述のように世界の主要な文明圏であり、大小含め多くの国家が存在している。また、この文明から派生した文明も数多い。
王と覇者
精霊石文明には王と覇者という二つの概念が存在する。ここでいう王とは一般的な概念とは異なり、精霊石文明圏における精神的支柱に対する最高位の指導者の意味がある。それに対し覇者とは世俗的に国家を統治するものをさす。厳密には精神的支柱の核となる組織をイアといい、その長をエリスといい、このエリスが王権のことである。精霊石文明の国家はすべて世俗的な君主である覇者によって統治されており、これは時代や国家において大公や首相、大統領などさまざまである。覇者は儀礼上は王よりその任を任される形式をとり、事実上の国家君主となるが、一方で王もまた一般的な精神指導者と異なり世俗的な存在であるため儀礼的、象徴的なものにとどまらず大きな権力を持っており、これは古代から今日にいたるまでどの時代も変わらないものであった。そのため、国家とは別に各国に王に対する組織が存在し、二重行政の様相を呈すこともあり、精霊石文明の国家は一つの国に二つの国家あるとも言われる所以となっている。
このように、王権と覇権の存在は精霊石文明の社会に常に多大な影響を与えてきた。歴史上、この王権と覇権を同時に有し実際に覇王となったのはド・ミカのみである。同時に限らない場合はダン・ネディネなどがいる。