十二国時代
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十二国時代とは、ノヴァールの時代区分(ノヴァールの歴史)のひとつである。三国末期に成立した12の国々が互いに争った乱世であり、ノヴァール史上最大の戦国時代である。この時成立した国や都市は、いくつか消滅したものは除いて、改称などを経て今日における地方名や民族を表す言葉としていまなお使用されている。
三国の状況
ミハラ国は、リオン、オーリーン、フレイヤ、バハールという4つの国家に分裂した。
ミナハラ国は、シンキョウ、マハ、エン、コートの4つに分裂した。
バハールが旧宗主国への反発からミナハラの名家バハール家を王位に招聘したことから、のちに旧ミハラ王家はミナハラ系のマハ、旧ミナハラ王家はミハラ系のフレイヤの王位に据えられることとなった。両国とも群雄初期は旧王家の威光もあって一時強盛となった。
ツルヒル国は、上記2国ほど内部の乱れが少なかったこともあって、かねてより自治が進んでいたブライが独立したのみであった。この際に国号はヨウとなった。
各国
- リオンは、ミハラ王家は追放されたものの、ミハラ国の主要な民族と王都シビュノ―を受け継ぎ、ミハラの事実上の後継王国であった。
- マハは、旧ミナハラの国家であったが、それに対する反発もあってシビュノ―を追放されたミハラ王家が王位に据えられた。王都をホール(のちのオウヒョウ)とした。亡命政権で、国力も弱かったが群雄当初は旧ミハラ王の権威や王の巧みな政治力で強盛にあった。
- フレイヤは、マハと同じく、旧宗主のミハラへの反発もあってシンキョウを追放されていたミナハラ王家を王位に抱いた。強力な軍事力で一時優勢にたった。王都はバクラク。
- シンキョウは、旧ミナハラ国の中心地であり、その基盤を引き継いだ。王都はシンキョウ。ト-リー・ローグラントの登場により統一に向かい、オネット・ミフランによって達成された。
- コートは、王都も同名のコートで、群雄期にはエンとともに弱小国であった。
- エンは、エン族自体が少数派であり、そもそも独立自体困難な国家であったが、王であり軍師でもあったトリュフォー・キンデンの巧みな立ち回りによって独立を勝ち取った。王都キンデンはのちのカミーユ。群雄期は弱小であった。
- ヨウは、権威が下がっていなかったので、ツルヒル王家によってその後も支配された。王都はタイハン。その後はジューク伯爵が登場し、伯爵が王位につくなど群雄期を彩った。
- ブライは、三国期よりすでに繁栄をはじめており、自治権も持っていた。王都ハン・セイはのちカンベ―。