ヒト・クルーエル

ヒト・クルーエルは、十二国時代のハン国の軍師、政治家。十二国時代では、ヨウのスカリータン・レッドオーガと並び有名な女性である。非常に低い身分の出身で、当初は野盗の女性首領であったが、そこからハンの軍師にまでのし上がった。英雄ミノ・ヴィレルマンと並ぶ当時のハンの重要人物の一人である。十二国の十二謀の一人。

概要

非常に低い身分の出身で、その生い立ちは貧しく厳しいものであった。比較的裕福であったスカリータン・レッドオーガとは対照をなしている。流れ着くように野盗に一団に身を寄せると、そこから圧倒的な才覚で荒々しい集団をまとめ上げ女性首領となる。するとその手腕は次第に周囲にしられるようになり、それがきっかけに当時のハンの役人に引き立てられ国政に参加するようになる。

極めて特異な幻術の使い手で、またその特性を生かした戦略は攻略が難しく、一気にハンの軍師にまで上り詰める。大物であったショーメイ・ショーサンの穴を埋めるように、活躍し、ミノ・ヴィレルマンと並ぶハンの脅威として周辺諸国を恐れさせた。

女性ながら非常に苛烈な性質の持ち主であり、結果それがもとで最後は不慮の死を遂げた。