ドン・ウェーバー
提供: rain-tree
ドン・ウェーバーは、十二国時代、帝国時代初期の君主。シンキョウ国の王で、ウェ―バー朝ノヴァール帝国の初代選帝王。”ドン”は英雄名となっている。シンキョウ国の王としてトーリー・ローグラントの事業を助けた。その後継となったオネット・ミフランがノヴァールの統一を果たし帝国を創設すると、ノヴァール史上初の選定王となった。
概要
ゴトー・ウェーバーを家祖とするシンキョウ国の王家に生まれる。王として、ノヴァールの統一を目指すトーリー・ローグラントを支援した。当初シンキョウはローグラントの才覚に頼るのみであったが、ドンはオネット・ミフランをはじめとする有能な人材の発見、育成や組織力の強化など後方支援などを行いその覇業を助けた。
彼がローグラントを信任したことや、その支援を行ったことに対する功績は大きく、ノヴァールの統一は彼なしでは成さなかったことは衆目の一致する所である。
英雄ローグラントとの関係は、統一事業の中後期には芳しくなかった。これは、事実上王をも超える実権をローグラントが有していたためであるが、一方でドン・ウェーバー、トーリー・ローグラントともにシンキョウにおいて両者の存在の大きさも理解しており、持ちつ持たれつの関係にあり、微妙な均衡関係にあった。逆に、その後継者オネット・ミフランとは自身が見出したこともあり関係は比較的良好であり、彼の帝国創設を支援しつつも、王家の権限を認めさせる強かさを見せた。
彼の存在もあって以降もウェーバー家は王家として帝国内でも比較的強い権限を有すこととなり、帝政の基本である選定王制度が確立する重要な役割を果たすこととなった。