トト・フチ

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トト・フチは、ロヒカオ朝の開祖、初代皇帝。コーバ朝の崩壊の混乱の時代でタイシュア国にロヒカオ朝を建国すると、瞬く間に中原を制圧しノヴァールの統一を果たし帝国を創設した。タイシュアの豊かな資源に基づく国力を背景に、強力な軍事力を有し、またロヒカオ王家と連携し、ロヒカオ朝がそれまでにない厳格な中央集権国家となる基盤を作った。皇帝在位年数は43年で、これはシン朝のニアメラレム・フォルマンテンと並ぶ史上3番目の数字である。

概要

フチ家はもともとハンのティーガーの家系であったが、東西朝時代のハン国内の政争によって失脚し、追放された。フチ家はその後タイシュア国に亡命した。トトはそのフチ家の本家筋の家柄である。タイシュアは長らくノヴァール文明圏外とみなされていたが、トトの時代にはすでに発展が進んでおり、潜在的な国力はかなりのものがあった。しかし注目はされていなかったため、コーバ朝末期の混乱に巻き込まれなかった。

こういった国情のなかで、もともとハンのティーガ―であったという名門中の名門であったこともありフチ家はタイシュア国内でも人気が高く、有力な一族であった。そんななかで彼は突出した才覚を見せ、将軍として着実に実績をあげていった。

コーバ朝が崩壊しノヴァールが混乱すると、同じくノヴァールの有力な一族でかつてはカミーユ・ロヒカオ朝の王家であったロヒカオ家と連携し、ロヒカオ家を王家としてロヒカオ朝を建国した。以降は彼の卓越した軍事的手腕やタイシュアの強力な国力も背景に瞬く間に中原の王朝を滅ぼしノヴァールを統一し、ロヒカオ朝ノヴァール帝国を創設した。以降はロヒカオ朝が厳格な中央集権国家となる基盤を固めていった。