サイ・ハンクロス

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サイ・ハンクロスは、ノヴァール史上初の連邦制国家、ノヴァール王国連合の初代総統。”サイ”英雄名となっている。

概要

ロヒカオ朝、後ダウェイ朝、後コーバ朝の三帝が覇権を争っていた時代、ハンのティーガ―であったハンクロスは、連邦制国家建設を掲げ挙兵する。盟友ヨヨ・ヴァースをはじめとする有能な武将たちの存在もありノヴァールの統一を達成、ノヴァール史上初の連邦制国家であるノヴァール王国連合を樹立し、初代総統となった。しかしながら、その早すぎた思想は内外で強い反発を生み、連邦成立後まもなく暗殺された。彼の死からわずか一年後、盟友で統一の最大の功労者であったヨヨ・ヴァースも暗殺されるなど混乱は続き、その後ノヴァール王国連合はわずか23年で瓦解することとなった。結果として失敗に終わったものの、ノヴァール初の連邦制国家としての歴史的意義は深く、それを指導した彼の業績は帝政終結以降今日にいたるまで賞賛されている。

来歴

ハンのティーガ―家の六男として生まれる。六男ということや、目立った才覚も見られなかったことから、兄たちと比べると奔放に育てられた。そのため青年期にはハンの若者たちとつるみ無頼漢のようなことをやっていた。剣技には熱中しており剣の腕前はかなりのものであったが、それを喧嘩に利用していたという。しかしながら、こういった経験がのちの名将としての基盤にもなり、また分け隔てなく人と付き合いさまざまな生活を間近でみた経験が、連邦制構想の要因になったともいわれている。

将校として戦争に参加して以降は、類まれな将才を発揮し、歴戦のハンの武将たちはもとよりジーク・ノームレッド・マンテンブルクといったノヴァール史上屈指の名将たちと比較されるほどであった。

長兄が夭折していたため、次兄がティーガ―を継ぐが、その次兄も子が幼少のうちに戦死したため、武将として兄弟のなかで飛びぬけて戦功を挙げており、民からの人気の高かったサイが他の兄たちからの推薦もあり、ティーガ―を継ぐこととなった。

ティーガ―となってからは、かねてより構想していた連邦制国家実現に速やかに進めることとなる。もともとこの連邦制に関しては実現も視野に綿密に構想は練っており、近いうちにはハンを離れ各国を遊説して回るつもりであったという。ハンは資源豊かで経済力も高く、また古来より独自の地位を保持するため軍事も優秀で国力は高かったので、ティーガ―となったことでこれらを利用して構想を実現する道具が一機に揃ったことなる。また、ティーガ―になるとすぐにヨヨ・ヴァースもハンクロスのもとを訪れ、その旗下に入った。ヨヨはその後まもなく天才武将として才覚を発揮し、将軍となりハンクロスの仕事を加速度的に進展させることとなる。

ヨヨとはティーガ―になる少し前に、美しいと評判だった彼女のもとを訪れたことをきっかけに知り合ったという。この際は暴漢と間違えられ村の端まで吹き飛ばされたという逸話がある。

統一事業を開始すると、ハン軍はハンクロスやヨヨのほか、サラソー・ドンデンメイシン・マローなどの稀代の名将が揃い、わずか数年の進軍で三帝を打倒し、ノヴァールの統一を果たした。このときのハン軍は強さは、帝政期のノヴァールでは史上最強であったと評される。

ノヴァール統一後

統一を果たしたことで、ノヴァール史上初の連邦制国家であるノヴァール王国連合を成立し、初代総統になった。しかしながら、その早すぎた試みは内外から激しい反発を生むこととなる。結果、彼は王国連合成立後わずか1年程度で暗殺されるという非業の死を遂げる。先導者であった彼の早すぎる死はノヴァール王国連合にとって大きな痛手となり、王国連合の政権運営は大いに混乱することとなる。サラソー・ドンデンが2代目総統となり、その混乱を収めていたが、まもなくヨヨ・ヴァースが暗殺され彼女の神性に魅了されていた兵や官僚たちの式に大いに影響もあり、厳しい状況が続くことになる。そんななかでもドンデンは修正を加えつつ連合の維持に努めたが、さらにあとを継いだ3代メイシン・マローの代には各地で反乱も起こるようになり、4代ハル・カルタワの代には王国連合は完全に崩壊することとなった。ノヴァールの統一政権として異例のわずか23年という短命政権となった。