アリアリアの英雄譚

アリアリア
世界	アリアリア
ジャンル	ファンタジー
ルール	トーク: アリアリアを参照
Imaginarypedia

『アリアリアの英雄譚』とはセカンドの惑星アディペ＝リナジマイに伝わる、アリアリアという世界を舞台とした叙事詩である。その内容は散逸していたが、近年研究が進んでおり、詳細が明らかにされつつある。

概要

「いいかい？　これから話すのはこの世で最もパワーインフレした物語だ……」

アディペ＝リナジマイに伝わる約4万行の韻文十音綴から成る叙事詩である。アリアリアの神話と物語を内包しており、最初の勇者ケンタウロスのラカンの章は、聖典とされている。もともとはラカンの章を中心とした神話体系であったが、後代にアリアリア全体の歴史を補足、追記が繰り返されて成立したとされる。

内容

その内容は多岐にわたっている。

ラカンの物語

アリアリア最初の勇者ケンタウロスのラカンの物語。

旅立ち

旧知の中であったケンタウロスのラカン、エルフの僧侶マルコを通じて、魔法使いシャルロッテが出会うところから語りは始まる。

複製人との戦い

三人の旅においてまもなく、幻鏡の祠「リリア」にいたる。リリアは当人たちの複製人が現れ、襲い掛かってくる特異な場所であった。しかし、この戦いは比較的楽なものであった。それは、すでに卓越した存在であったラカンとマルコの賢明さにあった。互いの複製人を打倒し、シャルロッテの複製人はラカンの一振りで終わった。ただし、ラカンはのちに、旅の終わり、リリアには２度といくことはなく、またその選択は危険と述べ、その理由をシャルロッテとした。

偽王簒奪事件

　個別記事「偽王簒奪事件」

大陸最大の都「グレンタリ」で遭遇した事件。ラカン一行は旅の途中グレンタリに立ち寄り、一人の少年レンと出会う。

その頃、グレンタリでは、即位4年目であった第59代グレンタリ王ラーキシュ8世が、腹心であった大臣ナパパトーンによって簒奪される事件が起こった。ナパパトーンは、ナパパトーン1世と称し王位についた。

この事件は都市全体を巻き込む抗争に発展、武力を買われたラカン一行はラーキシュ8世側に請われその抗争に参加する。簒奪した偽王ナパパトーンの軍団との戦いはラカン一行にとって最初の困難な戦いであった。

ラカン一行に追い詰められたナパパトーンは、その真の姿を現した。彼は魔族バラジレタであった。強敵であったバラジレタを倒した一行は、無事ラーキシュ8世の復位を祝うことになる。

ラーキシュ8世の復冠式において、ラカンは違和感を感じる。同様の感覚を持ったマルコは魔法「シスル」を唱えると、ラーキシュ8世がその姿を変えた。彼もまた魔族であり、偽りの王であった。その正体である魔族ボアレコをラカン一行は打倒した。

グレンタリで最初に出会った少年レンは、グレンタリの正当な王位継承者であるグレンであることが判明、グレンはグレン14世として即位し、都市に平和と正当が戻った。

正当な王の即位に貢献したラカンは勇者として顕彰され、以降ラカンは勇者として認められた。以降は勇者一行と表記する。

ドワーフの迷宮「ローべダン」

　個別記事「戦士バルガス」

ドワーフの迷宮「ローべダン」において、バルガスと出会う。また、神槍「グンニグル」をラカンは授けられた。その後、キュアン地方を脅かしていた強大な魔王軍幹部「ララバルザ」をバルガスとともに打倒するがバルガスは誇り高き死を迎え、曾孫ががバルガスの名を受け継ぎ、勇者パーティの戦士として加わった。

新大陸へ

勇者一行が揃い、キュアン大陸の平定も完了したことでラカンらは新大陸「ルークビル」へ向かう。ルークビルは勇者一行の旅路が最も多く記載されている大陸である。ルークビルが現在のどこの地域を指しているのかは諸説ある。

海賊ティガン

新大陸への渡航中、勇者一行はマーメイドの海賊ティガンと出会う。

オービン大火

　個別記事「オービン大火」

新大陸「ルークビル」に降り立った勇者一行を最初に迎えた町オービンは、夜でありながら激しい明るさに満ちていた。すなわち、オービンが町全土を包む大火に見舞われていたためであった。魔王軍のはぐれ者パンフラによる「終わらない炎」が原因であった。交易の要であるオービンは、その経済力から軍備も増強しており、魔王軍側もオービンを実効支配するよりも、経済的効力を生かした状態のほうが、搾取するにも都合がよく、それらを背景に協定を結んでいた。

しかし魔王軍のはぐれ者であったパンフラはきまぐれにオービンに炎を見舞い、そして去っていった。勇者一行は「終わらない炎」の鎮火に住民とともに臨んだ。マーメイドの海賊ティガンより授かった、「淀んだ鱗」の効力もあり、その鎮火に成功し住民からの信望をを得るが、オービン放置のメリットがなくなった魔王軍が町に迫った。